しじみを冷凍することのメリットとは?
しじみには身体に良い成分がバランスよく含まれているので、できれば継続的に食べたい食材のひとつです。
しかし、毎回砂抜きなどの下ごしらえをするのは面倒な上、時間もかかります。
そんな手間を最小限にすることができればしじみを使う機会も増やせるのではないでしょうか。
手間を減らす方法としてまとめて処理して冷凍しておくことが挙げられます。
しかし、しじみを冷凍するメリットは手間を減らせるだけではありません。
冷凍することにより更なるメリットがあります。
そのメリットとは何かを紹介します。
しじみは身体に良い成分がたっぷり!
しじみは一般的に二日酔いに効果があると言われていますが、それはしじみに「オルニチン」という成分が含まれているからです。
オルニチンは肝臓の活動を活発にする作用があり、アルコールの分解を早めてくれるため、二日酔いに効果が発揮されるのです。
オルニチンはこれ以外にもさまざまな働きをします。
例えば
- 疲労回復
- ストレス解消
- 美肌効果
など、多くの効果があります。
さらにしじみにはオルニチンだけでなく、鉄分、カルシウム、ビタミンE、亜鉛など他にもさまざまな栄養成分が含まれています。
そんなしじみをめったに食べないということは、大変もったいないことをしていると言えます。
面倒な砂抜きは1度で!
しじみに限らずアサリなどの2枚貝は調理する前に砂抜きをしなければなりません。
砂抜きは最低でも3~5時間はかかります。調理の都度砂抜きをするのは面倒なので、調理を敬遠しがちなのではないでしょうか。
しかし、大量に買って一度に砂抜きし、小分けにして冷凍しておけば、必要なときに必要な分だけ出して使えます。
これなら身体に良いというしじみを食べる回数も増やすことができます。
いろいろな料理にしじみを活用してみませんか。
冷凍しじみでオルニチン増量!
オルニチンは、しじみを冷凍することで生のときよりも量が増えることが実験結果で分かっています。
身体に良い成分であるオルニチンの量が増えるのであれば、手間も減る冷凍は理想的な保存方法です。
さらに冷凍することによって、うまみ成分であるコハク酸も増えることが分かっています。
一般的に、魚介類は新鮮な方がおいしいといわれますが、しじみの場合は24時間程度かけてゆっくり冷凍することで、うまみ成分が増えるのです。
冷凍する場合は、砂抜きしたしじみをそのまま冷凍保存用の袋に入れるのではなく、新聞紙などで包んでから袋に入れましょう。
急激に冷凍すると効果が薄れるため、ゆっくりと冷凍させる必要があります。
冷凍しじみの消費期限は?
家庭用の冷蔵庫は業務用のものと違って冷凍温度がマイナス15度程度のため、冷凍してからおおむね1か月以内を目安に食べてください。
それを過ぎると冷凍しているからといって、腐敗が始まるので食中毒になる危険性があります。
まとめ
しじみは冷凍すると、通常時よりもオルニチンとうまみ成分の量が増えます。
あらかじめ多めに用意したしじみを砂抜きし冷凍保存しておけば手間や時間が大幅に省けるため、なかなか手を出しづらかったしじみ料理も気軽に挑戦できます。
消費期限も伸びるため、月に1度を目安にしじみを冷凍するようにしてみてはいかがでしょうか。