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しじみとあさりの違いは?~栄養価は?

ご家庭にもよりますが、あさりとしじみでは、どちらかというとあさりの方がポピュラーなのではないでしょうか。

あさりは酒蒸し、バター炒め、パスタにパエリアなど、それだけで、あるいは材料の一部として色々な料理に用いられます。
料理だけでなく、ご家族で潮干狩りに行くなどレジャーとしても楽しめます。

これに対してしじみは大きさも小さいため、あさりのように1つずつ殻から身を取って食べるための料理はほとんどありません。

そんなしじみですが、あさりとはどのような違いがあるのでしょうか。
ここではあさりとしじみの違いを色々な面から比較します。

生息場所の違い

あさりは汽水域に近い海の、泥の多い所を好んで生息しています。
砂抜きをすると多くの砂を吐くのは、泥の多い所にいるためです。

しじみは海水と淡水がぶつかる汽水域や、真水に住んでいます。
私たちが口にするヤマトシジミという種類は汽水域に生息しています。

日本に生息するしじみにはこのほかにマシジミとセタシジミがありますが、これらは淡水域に生息しています。

見た目の違い(区別の仕方)

あさりとしじみは見た目が全く異なります。

しじみは黒か濃茶色で小さく、だいたい2~3cmです。
表面は細い筋はありますが、ざらざらした感触はありません。

あさりはしじみより大きく、3~4cm、大きくなると6~7cmのものも見られます。
貝殻の表面はざらざらした感触があり、その模様は同じものがないと言われています。

栄養面での違い

あさりとしじみの違いをいくつか紹介しましたが、一番気になるのは栄養面ではないでしょうか。
しじみは健康に良い食材とよく耳にする一方で、あさりに関してはあまり聞かれません。
あさりの栄養面を見ていきましょう。

あさりに多く含まれる栄養成分は?

タウリン

うまみ成分であるタウリンには、血中コレステロールを低下させる働きと肝臓の解毒機能向上があると言われています。
特にあさりが旬の時期である3~4月、9~10月はタウリンの含有量が増えるので、この時期に食べるのがおすすめです。

ビタミンB12

ビタミンB12には赤血球の生成を助ける働きや、脂肪の代謝を促す働きがあります。

しじみに多く含まれる栄養成分は?

アミノ酸類

ミネラルを含むアミノ酸類は筋肉を構成する栄養成分で、働きとしては疲労回復、美容・健康に効果があります。
さらに胆汁の分泌を助ける働きがあり、オルニチンとともに肝臓の負担を減らす効果もあります。

鉄・亜鉛・カルシウム

しじみの鉄や亜鉛、カルシウムはあさりに比べて数倍含まれています。
赤血球中のヘモグロビンの原料となる鉄、骨や筋肉、肝臓などのたんぱく質合成に関わる酵素の亜鉛、骨や歯を作る栄養素のカルシウムなども含まれていて、全体としてしじみは栄養バランスに優れた食品と言えるでしょう。

二日酔いに効くオルニチンはしじみが圧倒的に多い

しじみに豊富に含まれているオルニチンは、肝臓の負担を減らしたり、肝臓の働きを助けたりする効果があります。
お酒を飲んだ翌朝にしじみ汁を飲むと良いと言われるのは、このオルニチンのおかげなのです。

自分の健康状態によって食べ分ける

以上のように、栄養面で見るとしじみの方が優れていると言えそうですが、あさりの持つ栄養も健康に良いため、自分の身体に必要な栄養を考えてどちらを食べるかを決めてはいかがでしょうか。

砂抜き方法の違い

最後にあさりとしじみの砂抜き方法の違いについてご紹介します。
あさりとしじみは生息する場所が異なるので、砂抜きに使用する水にも違いがあります。

しじみは汽水域に生息しているため、通常は淡水で砂抜きをするとされています。しかし、淡水ではしじみのうま味成分が溶け出してしまうため、塩分濃度が0.3%になるように調整します。すなわち1リットルの水に3gの塩を溶かしたもので砂抜きします。

一方、あさりは海水に生息しているので塩水で砂抜きします。塩分濃度は3%になるように、1リットルの水に30gの塩を溶かしたもので砂抜きします。

以上のように、あさりとしじみにはさまざまな違いがあることが分かりました。

どちらも栄養面では優れた食材なので、いろいろな料理に使って、毎日の食卓にのせてみてください。

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